四十肩・五十肩(正式名称:肩関節環境炎)は、
- 肩周囲の筋肉や腱、関節炎症等を起こし、
- 痛みや動きの制限が起こる状態を歩行します。
- 40~50歳代で発症しやすいため、このような名前で呼ばれていますが、
- 年齢に制限がない場合もあります。
発生原因
-
- 加齢による肩の構造変化
- 年齢とともに、
- 肩関節を支える筋肉や腱(特に「回旋筋腱板」)が弱くなり、
- 炎症を起こしやすくなります。
- 運動不足や無理な使用
- 長時間肩を動かさない、あるいは逆に酷使することで肩周辺に負担がかかり炎症、や硬い直がかわります。
- 血行不良
- 冷えや姿勢不良による血行不良が肩周囲の組織を硬くさせる原因となります。
回旋筋腱板(かいせんきんけんばん、ローテーターカフ:Rotator cuff)
肩甲骨の前面と後面からおこる4つの筋⇒肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋の腱のこと。肩甲骨から上腕骨(肩の骨)にかけて広がり、肩の動きや安定性をサポートします。 - 加齢による肩の構造変化
【参考】参考医学用語での「炎症」
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- 体が外部からの刺激や損傷に対する防御反応を示します。
- この反応は、体が病原体(細菌やウイルスなど),外傷,化学物質,アレルギーなどによる損傷を修復するとともに、健康を維持しようとする重要なプロセスです。
「炎症の五徴候」
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- 発赤(ほっせき)
- 炎症部分が赤くなる現象。
- 理由:血管が拡張し、血流が増加するため。
- 熱感(ねっかん)
- 炎症部分が熱を持っている。
- 理由:増加した血流が体温を上昇させるため。
- 腫脹(しゅちょう)
- 炎症が腫れる。
- 理由:血管から液体や免疫細胞が部位に集まることで炎症が生じます。
- 疼痛(とうつう)
- 炎症部分に痛みが発生する。
- 理由:化学物質(プロスタグランジンなど)が神経を刺激するため。
- 機能障害(きのうしょうがい)
- 炎症部位の動きや働きが制限される。
- 理由:腫れや痛みの原因で、正常な機能が無視される。
- 発赤(ほっせき)
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2.どんな症状が見られるか
- 疼痛
- 初期は主に肩周辺の違和感を感じます。
- 進行すると激しい痛みが起こります。
- 夜間(夜中、痛みが強くなる)も特徴的です。
- 動きの制限
- 腕を上げたり後ろに回したりする動作が困難に。
- 髪を結ぶ(結髪障害)、物を持ち上げるなどの日常動作が制限されることがあります。
- 他の部位の可動制限や痛み
- 肩だけでなく、首や腕にも痛みが広がる場合があります。
- 今までできた動作や運動に違和感を感じることもあり得ます。
3. 医療機関受診時の注意
- まず病院で画像診断を…
- 第一選択として…
整形外科の受診をお勧めしてます - 症状の重症度を確認するため、
X線やMRIなどの画像診断を受けることを勧めてます。 - できれば…
画像データ(有料のところもあります)をいただくように進言してください。 - 理学療法士がいるリハビリテーション科も適しています。
- 第一選択として…
- 症状の伝え方
- いつから、どのようにすると痛いのか?
を具体的に伝えるとスムーズです。
- いつから、どのようにすると痛いのか?
- 治療方針の確認
- 症状に応じて、薬物療法(鎮痛剤や消炎剤)、物理療法(温熱療法、電気療法)、リハビリが提案されます。
4. 民間医療にかかる際の注意
- 整体・鍼灸・カイロプラクティック院などを選ぶ際のポイント
- 信頼性を確認
- 公式サイトなどでしっかりリサーチしましょう。
- 実績がある施設かどうか…
- あなたにとって必要な情報が得られるかどうか…
- わかりやすい症例実績があると良いでしょう。
- 国家資格を有する施術者(例:鍼灸師、柔道整復師)の場合、料金体系が曖昧になっていることがあるので注意しましょう。
- 公式サイトなどでしっかりリサーチしましょう。
- 症状に対して向き合える施術か確認
- 初診から数回の治療院ですと…
施術前に方針をわかりやすく説明してくれる施術者がベストです。 - いくつか選択肢を提示してくれると、なおベストです。
- 手技療法の場合、施術者の力量によっては…無理に動かしたり強い刺激はむしろ悪化させることがあります。
- 初診から数回の治療院ですと…
- 改善していったら…
- 病院で再度画像診断してもらうことも良いです。
- 信頼性を確認
5. カイロプラクティック療法で調整する時の注意
- 施術前の問診をチェック
- 「来所時の状態を見ているかどうか?」ってキモです(笑)
- 来所時、炎症が起こっている場合が多いため、どのような状態か細かくチェックすることが大切です。
- チェックせずに、何でもかんでもバキバキは本当に危険です。
- 「来所時の状態を見ているかどうか?」ってキモです(笑)
- 無理のない範囲で行う
- 施術中に明らかな改善が確認できない状態で関節を強く動かす調整は避けるべきです。
- ローテータカフを中心に、筋肉の緩和や姿勢改善を重視した調整も欠かせません。
- ある程度改善してくると、内臓や膝関節からの影響を受けていることを確認しておくと、二度手間にならずに済みます。
- 慢性的な症状に適応
- 炎症が落ち着き、慢性化した痛み・症状に対しては、様子を見ながらリハビリやトレーニングを続けると、改善効果が期待されることがあります。
6. 日常生活で気をつけること
- 肩を冷やさない
- 血行を促進するため、適度な保温が重要です。
- 個人的には、年中ベストの着用がお勧めです
- 軽い運動を取り入れる
- ストレッチや肩甲骨周りを動かす運動を日課にする。
- 無理な運動は避ける
- 医師・リハビリ専門の指導を受けると良いでしょう。
- 姿勢を意識する
- 長時間同じ姿勢を続けない。
- デスクワークの場合は時々休憩をとり、肩や首を動かします。
- 適切な体重管理
- 肥満は肩関節に負担がかかることがありますので、健康的な体重を維持しましょう。
7. 他に気をつけること
- 早期の対応が鍵
- 四十肩・五十肩は放置すると長期化することがあります。
- 何事も…症状が出たら早めに受診しましょう。
- 治療を継続する
- 改善には時間がかかることが多いです。
<参>長い方で1年半ほどかかった症例があります。 - ちょっと良くなると…来院を止める方がいますが、正直勿体無いです。
- リハビリや運動を継続的に行うことが大切です。
- 改善には時間がかかることが多いです。
四十肩・五十肩は時間とともに自然に治るケースもありますが、適切な治療を受けることで痛みを軽減し、早期改善が期待できます。
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