出雲大社は、全国各地から多くの人が参る、日本を代表するパワースポットの一つです。
「〝縁結び〟の神様」としてイメージされる方が多いと思いますが、
男女のご縁だけに限らず、人々を取り巻くあらゆる繋がりのご縁で、
広く人々と幸せのご縁を結んで下さる縁結びの神様 とのことです。
出雲大社は独自のタブーが存在するため、参拝の際には注意が必要です。
ここでは、出雲大社のタブーについて、詳しくご紹介します。
出雲大社でやってはいけないタブーについて
出雲大社のタブーについての由来や歴史については、古代から伝えられてきた神道の教えに基づくものであり、出雲大社を含む多くの神社で共通しています。神々が降臨する場所とされ、人々は神々の存在を尊重し、畏敬の念を持って接してきました。そのため、訪問者には神聖な場所であることを尊重し、タブーを守って参拝することが求められます。
その1 鳥居を素通りは タブー
出雲大社には鳥居が4カ所存在しますが、人間の世界と神の領域を分ける「門」のような役割を果たしています。ここを潜るとその先は神様の領域になりますので、何もせず鳥居を潜るのは参拝方法として大変失礼な行為となります。一礼してから鳥居を潜るようにしましょう。
その2 参道の真ん中を歩くのは タブー
出雲大社に限らず、神社の本殿に向かうために用意されている道を「参道」と呼びますが、ここは参拝客が歩く道であると同時に、神様の通り道でもあります。参道の真ん中は神様の通り道であり、参拝のためとはいえ人が歩くことは避けるべき場所です。出雲大社の鳥居を潜ったら、真ん中は避け参道の端を歩くようにしましょう。
その3 祓社を素通りするのは タブー
出雲大社では二の鳥居が正門で、一礼をしてから参道の端を下ると程なく右側に祓井神(はらいどのかみ)が祀られる祓社(はらいのやしろ)というお社が見えてきます。そちらも何もせず素通りするのはタブーです。ここでの参拝を怠ると、穢れが残った状態で参拝することになりますので、神聖なパワーを充分に受けれなくなってしまいます。
その4 2礼2拍手1礼は タブー
今ほとんどの神社では参拝方法が2礼2拍手1礼ですが、出雲大社の場合は異なりますので注意しましょう。正しくは2礼4拍手1礼です。
※ 4拍手をする理由ですが、最も大きな祭典は5月14日の例祭(勅祭)で、この時には8拍手をします。数字の「8」は古くより無限の数を意味する数字で、8拍手は神様に対し限りない拍手をもってお讃えする作法です。ただし、8拍手は年に1度の例祭(勅祭)の時のみの作法としていますので、平素、日常的には半分の4拍手で神様をお讃えする4拍手の作法としています。
その5 帽子をかぶったまま参拝するのは タブー
帽子は取りましょう。帽子に限らず、神様が祀られている神聖な場所に行くのに相応しい清潔感のある格好がマナーといえます。サンダル、ジーパン、ミニスカート、作業着は避け身なりも意識しましょう。
その6 手水舎を素通りするのは タブー
第四の鳥居の前に手水舎があります。ここで手と口を洗い清めます。日々の生活で知らず知らずのうちに付いている穢れを、お清めをせずに素通りすると神様からのご利益が充分に受け取れませんので気を付けましょう。
その7 お賽銭を投げるのは タブー
出雲大社の参拝方法でもお賽銭を使いますが、適当な気持ちで投げ入れると、出雲大社の神様に真剣な気持ちが伝わりづらくなるので、そっと丁寧に賽銭箱に入れるよう気を付けましょう。
その8 名乗らず参拝するのは タブー
お賽銭を入れたら、出雲大社の本殿では2礼4拍手1礼をし、大国主大神に心の中で最初にあなたのフルネームと住所を伝えます。身分を伝えず話しかけても、大勢の参拝客の中で大国主大神はあなたを特定することができないので気を付けましょう。
その9 御神木や御柱に触れるのは タブー
おみくじを勝手に境内の枝に結んではいけません。御神木を痛めてしまいます。御神木や御柱は神聖なものなので触らないようにしましょう。
その10 許可のない場所や時間の撮影は タブー
写真撮影をする場合は、撮影が許可されるた場所や時間に撮影するようにしましょう。
まとめ
出雲大社はパワースポットとして訪れる方も多いことでしょう。タブーとすることの根底には神様を敬う気持ちを行動で示し、礼を尽くすことが共通しているといえます。
《 神様を敬って一礼してから、神社に足を踏み入れる。その後、穢れを払って清めてから失礼のない行動と作法と身なりで参拝する 》
そういったことを理解し行動に移せる方のほうが、ご利益に授かりより多くのパワーをいただけるのだと思います。
10のタブーをあげさせていただきましたが、参考になりましたでしょうか?そうなんだって思っていただけることがありましたら、実際に出向いた時に思い出しながら参拝してもらえると光栄です。
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