「痛みは脳で作られている」という話を聞くと、
「えっ、私の痛みが気のせいだと言いたいの?」と驚かれるかもしれません。
しかし、決してそうではありません。
あなたが今感じているその痛みは、間違いなく「本物」です。
最新の研究では、
- 長引く痛みの正体が「組織の傷」そのものではなく、
- 脳や神経の「学習」によるものであることが分かってきました。
今回は、この不思議で切実なメカニズムについて、
もう少し掘り下げてお話しします。
鳴りやまない「火災報知器」の正体
私たちの体における「痛み」は、
本来、異常を知らせるための大切な火災報知器です。
どこかに怪我をすれば、
- 脳がアラームを鳴らし、
- 「安静にして!」「手当てをして!」と指令を出します。
- 通常なら…傷が治れば報知器も静かになります。
ところが、慢性的な痛みに悩む方の体では、
この報知器に「誤作動」が起きています。
- 火はすでに消えている(傷は治っている)のに、
報知器だけが鳴り止まない。 - あるいは、
そよ風が吹いただけで大音量で鳴り響く……。 - これが、いわゆる「痛みの過敏化」という状態です。
脳が「痛み」という信号を何度も処理し続けるうちに、
非常に効率よく痛みを感じ取れるような専用の回路を作ってしまったのです。
いわば、痛みのプロフェッショナルになった状態と言えるかもしれません。
「心」の問題ではなく「システム」の問題
ここで大切なのは、
これは精神論や根性の問題ではないということです。
脳という非常に高度なコンピューターの「設定」が、
痛みに特化して書き換わってしまったという、純粋に機能的な問題なのです。
病院で「どこも悪くないですよ」と言われるのは、
あくまで「火(目に見える損傷)」がないことを指しています。
しかし、報知器が鳴り続けているという「システムの不具合」までは、
一般的な画像診断では捉えきれません。
だからこそ、画像に写らない部分に目を向ける必要があるのです。
脳と体を「再教育」して、安心を取り戻す
どうすればこの鳴り止まない報知器を落ち着かせることができるのでしょうか?
その鍵は、脳と体に
- 「もう火は消えていて、動いても大丈夫なんだよ」という安心の情報を、
- 繰り返し入力してあげることにあります。
ここで、平山整体が大切にしている
「CPAM(完全無痛調整法)」が重要な役割を果たします。
- 「正体」を突き止めて安心する
なぜ痛いのか、どの動きで報知器が鳴るのかを論理的に分析します。
「理由がわからない不安」は脳をさらに過敏にさせますが、正体が分かれば脳の警戒心は解け始めます。 - 成功体験を積み重ねる
「この動きなら痛くない」「こう動かせば楽になる」という小さな成功体験を積み上げます。
これにより、脳内の「痛みの回路」が少しずつ、「正常な動きの回路」へと書き換えられていきます。 - 過剰な警戒を解除する
派手な刺激でごまかすのではなく、身体の連動性を取り戻す丁寧なアプローチを行います。
組織の緊張を解き、神経の通りを整えることで、脳に送られる「危険信号」そのものを減らしていきます。
参考:完全無痛調整法について

快適な日常へ、一歩ずつ
長年続いてきた痛みの回路を書き換えるには、
少し時間が必要かもしれません。
個人的には、患い始めてから…
このサイトに辿り着くまでの時間〜もしかしたら数十年ってパターンもあるかもしれません〜の半分程度の時間は必要じゃないか?と初診時にお伝えしております。
しかし、脳には「可塑性(かそせい)」と言って、
いくつになっても変化できる素晴らしい能力が備わっています。
「一生この痛みと付き合っていくしかない」
と、諦める必要はありません。
言い換えれば、あなたの脳が…
再び「痛みのない日常」を当たり前だと認識できるように再調整ができるので、諦める必要はありません。
確かな評価・指標である完全無痛調整法を道標に、
本来の健やかな状態へと一歩ずつ、着実に戻していきましょう。
不調のサインを見逃さず、
根本から整えていくお手伝いをさせていただきます。




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